将来債権はファクタリングに使用できる債権の1つです。ファクタリングでは将来的に売掛金の支払いがある債権の譲渡をする代わりに、対価として資金調達ができます。この記事では将来債権によるファクタリングを使って成功するために重要なポイントをまとめました。資金調達方法として上手に活用していきましょう。
将来債権のファクタリングの仕組みと特徴
将来債権のファクタリングは継続的・反復的に発生する売掛債権を、債券が明確に発生する前におこなう譲渡取引です。例えば、今月末に発注があって、来月10日までに納品し、再来月末日までに支払いを受けられるという状況はよくあります。この際に今の時点で想定売上の将来債権があると考えて買い取る仕組みのファクタリングです。
高額の資金調達を実現可能
将来債権のファクタリングは高額の資金調達ができるのが特徴です。ある取引企業の売上が毎月80万円だったとすると、通常のファクタリング調達できるのは60万円~70万円程度です。しかし、将来債権を使用すると来月や再来月の債権もまとめて買い取ってもらえます。6ヶ月分で300万円といった形で買い取ってもらい、まとまった資金を手に入れることが可能です。定期的な資金調達にも対応しているので資金繰りの改善に有効です。
審査が厳しくて手数料が高い取引
将来債権ファクタリングのリスク要因として、債権が発生しない可能性があります。そのため、この種のファクタリングの審査は一般的なものよりも厳しく設定され、手数料も高めになる傾向があります。特に、将来の期間が長くなるほど、債権者や債務者が経営破綻するリスクや、何らかの理由で取引が中断されるリスクが高まります。ファクタリング会社はこれらのリスクを徹底的に調査し、そのリスクに見合った手数料を設定することが一般的です。
将来債権のファクタリングで成功するポイント
将来債権のファクタリングをする上で最も重要なのは、自社ニーズに合う仕組みを整えられるように交渉することです。数ヶ月分の売掛債権をまとめて売却してしまうと、今後しばらくは売上によるキャッシュインがなくなります。それでも事業を継続できるように、業務改善を進めることが必要です。
将来債権では2社間ファクタリングによる契約なので、何ヶ月分の将来債権をいくらで買い取ってもらえるかは交渉次第で決まります。業務効率の向上やコストの削減を実現するために必要な資金を概算した上でファクタリング会社に相談しましょう。すると、ファクタリング会社側のリスクも考慮して適切な落とし込みができます。
少しでも不安を感じたときには、他のファクタリング会社にも相談するのがおすすめです。手数料がどの程度になるか、何ヶ月分までまとめて買い取ってくれるかはそれぞれ異なります。自社に都合の良い形で契約できるファクタリング会社を探して債権譲渡をしましょう。